」今度フジテレビ系列でFNSドキュメンタリー大賞出品作品「よみちにひはくれない」が放送されるという。

最近、大山のぶ代氏が認知症になったのでは?という話題がニュースに流れているが、長寿大国となった日本が抱える深刻な問題である認知症と介護。

その問題に『演劇』という手法を使って真正面から取り組もうとしている介護福祉士がいるという。

彼の名前は菅原直樹。

一体どんな人物なのか調べてみた。

出典

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菅原直樹プロフィール

職業:介護福祉士

「老いと演劇」OiBokkeShi主宰。青年団所属。

2010年より特別養護老人ホームの介護職員として働く。

2012年 岡山県和気町に移住。

大学を卒業後、フリーの俳優として東京でさまざまな劇団の公演に出演してきた後、青年団に俳優として入団。

それと同時に将来に向けて職業訓練を受けたらしい。

その時に選んだのが、介護。

高校生の時に認知症の祖母と共同生活をしたことから介護という仕事を通じて、認知症という謎と向き合ってみたいという思いがあったのかもしれないという。

介護施設で働きながら舞台俳優としても活躍してきた中で、心に膨らんできたのが介護と演劇の相性の良さだという。

介護者に求められることは、ボケを正すことではなく、薬に頼ることでもなく、演技をすることなのではないか。相手の感情を尊重して、たとえ現実ではありえないこと、常識では間違ったことだとしても、相手のストーリーを引き受けて演じる。演技によって、認知症のお年寄りと介護者の関係を良好に保つことができるのではないか。

引用:http://www.theaterguide.co.jp/feature/artist/vol_11/140912.html

2014年4月「演技」を認知症介護の現場に取り入れようと地元住民らと劇団「OiBokkeShi」(オイボッケシ)を結成、「ボケは正さず、演じて受け止める」ことの大切さを知ってもらう活動を始めたらしい。

「よみちにひはくれない」とは

今回おこなわれた演劇『よみちにひはくれない(夜道に日は暮れない)』は認知症と介護をテーマにした街頭演劇。

舞台は実在の商店街で、夢と現実が入り混じった前代未聞の認知症徘徊演劇。

この劇で重要な役割を果たすのが、認知症の妻を介護する岡田忠雄さん(88)通称「おかじい」だ。

画像1/おかじいとのツーショット!

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この企画が発表されたのを聞き、真っ先に交通機関を乗り継いで駆けつけたのがおかじいだという。

おかじいは定年退職後、あこがれの映画俳優を目指し、数々のオーディションを受け、いくつもの映画に出演してきたというから演劇には興味があったようだ。

今回のおかじいの役どころは、認知症の妻を探す老人。

実際に認知症の妻を介護しているおかじいにとってぴったりだ。

稽古が始まった。

画像2/稽古風景

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ところが公演日3日前、おかじいの身に不幸が訪れた。

おかじいの姉が亡くなり、その葬儀が公演日と重なってしまったのだ。

戸惑う菅原氏をはじめ、スタッフにこう言ったらしい。

画像1/煙草を吸うおかじい

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「わしもな、電話をもらった時は頭が真っ白になった。明後日は本番でしょう。ありゃ~と思いました。だけどね、電話を切ってから冷静になって考えたんです。チケットはもうたくさん売れている。OHKさんの取材も入る。わしみたいな90歳近いおじんの代わりは誰もいない。そうでしょう? みなさんに迷惑をかけてしまう。監督、わしは明後日は演劇の方に行きます」

そして公演日。

おかじいはこれまでの稽古の中でも最高の演技を見せた。

特にラストシーンでは、台本通りでありながら遊び心に富んだ演技で観客を笑わせ、そして、涙を誘ったという。

ぜひ観たかった。

まとめ

「認知症」「介護」の言葉をよく耳にするようになった。

だが、それは決して明るい響きではない。

どうしてもそこにはマイナスイメージがつきまとう。

菅原氏の取り組みは「認知症」「介護」=マイナスと言うイメージを取り壊す試みとしては素晴らしいものではないだろうか。

こうした活動が全国に広まってほしいと願う。